兵庫県自然保育連盟の設立に関して

現代社会では、日常生活における自然離れがすすんでいます。

子どもたちは育ちの過程で実体験不足になり、対人関係や社会性の発達に問題が見受けられ、それが様々な社会問題につながっています。

 

人間の成長過程における環境の影響は、心身を発達させる幼児期に最も重要であると言えます。

自然環境は多様性と変化に富む場であり、子どもたちが直接的な体験を通して

健全な成長を遂げることのできる場です。自然環境に子どもたちをおき、感覚への刺激や直接的な体験を繰り返す「自然保育」を行うことで、子どもたちに豊かな情操と健康な体を育むことができます。

 

私たちは、幼児期の健全な成長を支える自然保育が兵庫県内において、より発展し、社会に普及していくことを目的として事業を行います。私たちは、兵庫県に住む全ての子どもたちが自然の中で育つ社会を実現することを目的として、兵庫県自然保育連盟を設立します。

設立に至るまでの経緯

この10年間で、兵庫県において自然保育を行う団体が増えました。それだけ、兵庫県は自然保育を行うに適した地域だと言うことができます。

しかし、自然の環境を大切にする自然保育は、環境維持と安全性の問題から、たくさんの子どもたちを一度に受け入れることが難しく、小規模な団体にならざるを得ません。ひとつひとつの団体が小さくても、私たちは子どもたちと真摯に向き合い、子どもたちの未来を真剣に考えています。

そこで、こうした団体同士がつながることで、小さな声をより大きくして、一般社会や公的機関へ、自然保育の魅力を発信し、自然保育の発展と普及を目指すことになりました。令和2年2月28日、4月26日に設立準備会を開催し、本日の設立総会開催となりました。

 

兵庫県自然保育連盟